モンゴルスタディツアー⑥(数学交流会編)
2017.07.29
今回のスタディツアーは、数学交流会も企画され、その交流班も構成されました。
彼らは本校数学同好会で、これまで定期的に、新モンゴル学園の生徒の皆さんとSkypeで共同研究をしている生徒たちです。
ここでは、ツアー中の数学班の活動をお知らせします。
23日、一同は第一回松岡文太郎賞(海城数学科賞)特別賞を受賞した新モンゴル学園のO・ミシェール君との対面を果たしました。
同君は数学における自身のモットーを寄せてくれ、将来の互いの成功を約しました。
世界のあらゆる数学大会でメダルを獲得しているミシェール君は翌日、25日からインドで行われるINIMC(モンゴルをはじめアメリカ、ロシア、カナダ、イランなど41ヶ国が参加)へモンゴル国代表として出発しました。さらなるメダル獲得を祈念します。
26日の数学交流会は2部構成で行われました。
第一部でのセミナーでは、中3にしてオリジナルの結果を擁する海城生2人に大いに尊敬が集まると同時に、彼らの研究の続編を、共同研究したいという新モンゴルの生徒も出現しました。帰国後のSkypeミーティングが待たれます。
第二部は日モ友好親善数学試合を行いました。
日本側は本校の中3の3人が,モンゴル側は新モンゴル学園から2人,そして数学教育に実績と定評のあるオロンログ学園から1人の,3対3で行われました。
果たして、両国国歌の流れるセレモニーから開始された試合は90分に及び、実に見応えある好勝負となりました。
結果、8対6でモンゴルの勝利となりました。
敗戦を悔やむ本校生でしたが,一方でモンゴルの生徒たちは派手に勝利を喜ぶことなく、その紳士的淑女的な振る舞いに敬服する次第です。
試合後、両国生徒はエールの交換と、Skypeによる今後の定期戦の実施を約しました。
この試合で実に象徴的だったのは、出題された幾何学の難問については、両国ともに配点の半分の点にとどまったのですが、なんと、両国生徒の答案を合わせると完答になることが分かり、感嘆の声が上がるとともに、「共に切磋琢磨しましょう!」との声であふれました。
最後に、この国際試合開催のためにご尽力くださいました新モンゴル学園のナランバヤル校長、アルタンゲレル数学科長、ダシュバット前数学科長ならびにオロンログ学園のバヤスガラン理事長の各先生方に深く感謝申し上げます。